「お留守番のたびに鳴き続ける…」「帰宅したらお部屋がめちゃくちゃに」
そんな困りごと、実は分離不安が原因かもしれません。
これは、家族と離れることで強いストレスや不安を感じてしまう状態です。
今回は、わんにゃんの分離不安のサインや対策について、やさしく解説します。
分離不安ってどんな状態?
分離不安とは、飼い主さんと離れている間に強い不安感を抱くことです。
特に、愛情深く甘えん坊なわんにゃんに多く見られます。
よくあるサイン
- 留守中にずっと鳴いている
- ドアや家具をガリガリ引っかく
- トイレの失敗(普段はできているのに)
- 飼い主さんの出かける動作に敏感に反応
- 帰宅後に異常なほど興奮する
にゃんこ🐈の場合、物陰にずっと隠れていたり、毛をなめすぎてハゲてしまったりすることもあります。
なぜ分離不安になるの?
分離不安になる理由はさまざま。以下のような要因が重なることもあります。
- 飼い主さんとの依存関係が強い
- 留守番の時間が長すぎる
- 引っ越しや家族構成の変化
- 子犬・子猫のころにひとりになる経験が少なかった
- トラウマや寂しい経験
わんにゃんにとって「ひとりの時間」が怖いものになると、不安のサイクルができてしまうのです。
対策①:留守番の“前後”を特別な時間にしない
つい「行ってきます」と声をかけたり、「ただいま~!」と盛大に迎えたりしていませんか?
この行動が、わんにゃんにとっては別れや再会を“大きな出来事”にしてしまうことがあります。
おすすめの工夫
- 出かける前は静かに、いつも通りの空気感で
- 帰宅後も落ち着くまでそっとしておく
- 特別なイベントではなく、“日常のひとつ”として感じさせる
「気づいたらいなくなってたけど、帰ってきた」という自然さが理想です。
対策②:お留守番をポジティブに変える工夫
わんにゃんが「ひとりの時間=つまらない、怖い」と感じると、不安はどんどん強くなっていきます。
そこで、お留守番中でも楽しく過ごせる工夫を取り入れてみましょう。
たとえば
- おやつが出てくる知育トイを使う
- 飼い主さんのにおいがついた毛布を置く
- 窓から外が見える場所を確保する(刺激になる)
- ラジオや環境音を流すことで“気配”を演出する
留守中でも「自分で過ごせる」「楽しいこともある」と思える環境づくりがカギです。
対策③:少しずつ“ひとり時間”に慣らす
いきなり長時間のお留守番は、わんにゃんにとって大きなストレス。
まずは短時間から、少しずつ離れる練習をしましょう。
ステップ例
- 同じ部屋にいるけれど、距離をとる
- ドアを閉めて数分間、別室で過ごす
- 外出して5分 → 10分 → 30分…と少しずつ延ばす
毎回成功体験を重ねることで、「待てば必ず帰ってくる」と理解していけます。
対策④:過度な依存を作らない生活リズム
愛情深いのはとても大切。でも、いつもベッタリだと、わんにゃんが自立しにくくなってしまうことも。
たとえば
- 飼い主さんが見えない場所でも安心して眠れるようにする
- ひとり遊びができる時間を増やす
- 一緒にいない時間も心地よく感じられるような空間づくり
“ずっと一緒”よりも“ひとりでも安心”が、心の安定につながります。
まとめ – 分離不安は、心のケアで少しずつ軽くなる
分離不安は、甘やかしすぎが原因というわけではありません。
大好きだからこそ、離れるのが不安になってしまう。
そんなわんにゃんの気持ちを、ゆっくりとほぐしてあげることが大切です。
今日からできること
・留守番を「特別なこと」にしない
・楽しく過ごせる工夫を増やす
・ひとり時間に少しずつ慣れる練習を
・ベタベタしすぎず、ちょうどいい距離感を意識する
わんにゃんも、「待っていれば、ちゃんと帰ってきてくれる」と安心できるように。
焦らずゆっくり、心の距離を縮めていきましょうね🐾
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