わんこ🐕があくびをしたり、目をそらしたり。
にゃんこ🐈が急に毛づくろいを始めたり、ぷいっと背中を向けたり。
「えっ?今なんでそんな行動を?」と思ったことはありませんか?
実はそれ、“カーミングシグナル”かもしれません。
カーミングシグナルとは、動物たちが使う「自分を落ち着かせたい」「相手に敵意がないと伝えたい」ときのしぐさのこと。
このサインに気づけるようになると、わんにゃんとの信頼関係がぐっと深まりますよ。
カーミングシグナルってなに?
「Calming Signal(カーミングシグナル)」は、ノルウェーのドッグトレーナー、トゥーリッド・ルーガスさんによって広められた言葉です。
もともとはわんこ🐕のしぐさを対象にした考え方ですが、にゃんこ🐈にも共通する部分があります。
動物たちは「言葉」ではなく、「行動」や「しぐさ」で感情を表します。
その中でも、ストレスを感じたとき、緊張を和らげようとする行動がカーミングシグナルと呼ばれています。
このサインを見逃さずに読み取れるようになると、
怒ったり叱ったりする前に「今、何か不安なのかも」と気づけるようになります。
わんこ🐕のカーミングシグナル
あくびをする
緊張した場面(例:叱られたあと、知らない人に近づかれたときなど)に見られます。
眠くないのにあくびをするのは「落ち着きたい」サイン
視線をそらす・顔を背ける
正面から目を見つめられることは、わんこ🐕にとってプレッシャー。
あえて目をそらすのは「敵意はないよ」「落ち着こうね」というメッセージです。
地面のにおいをかぐ
明らかに意味のない場面でにおいをかぎ始めるとき、それはストレス緩和のための行動。
緊張を和らげたい、気持ちを切り替えたいというサインです。
ゆっくり動く・背を向ける
相手に対して「自分は危険ではないよ」と伝える行動。
急にテンションが上がったときや、遊びの途中に見られることも。
にゃんこ🐈にも見られるカーミングシグナル
にゃんこ🐈はわんこ🐕よりも微細なサインを使いますが、カーミングシグナルに似た行動は多くあります。
急に毛づくろいを始める
緊張やストレスを感じたとき、「自己鎮静行動」として毛づくろいをすることがあります。
気持ちを落ち着ける“セルフケア”のような役割です。
突然のあくび・のび
リラックスというよりも、「場の緊張を和らげたい」「気をそらしたい」ときに行うことも。
背中を向ける・遠くを見る
「怒ってるの?」と思いがちですが、実は「直接向き合いたくない」「刺激から少し距離を取りたい」という穏やかな対処行動です。
カーミングシグナルに気づけると変わること
ストレスの“早期サイン”がわかる
わんにゃんが本気で怒ったり噛んだりする前に、小さなサインが必ずあります。
カーミングシグナルに気づくことで、トラブルや誤解を未然に防げるようになります。
無理のない関わり方ができる
無理に触らず、そっとしておく時間を作ることも信頼の第一歩。
「今は触らない方がいいかも」という判断が、心地よい距離感を作ってくれます。
しつけやトレーニングにも役立つ
カーミングシグナルは「今、混乱してる」「集中できてない」のサインにもなります。
タイミングを見てトレーニングを中断する判断材料にも◎
飼い主さんにできるカーミングシグナルの使い方
実は、人間もカーミングシグナルを使うことができます。
わんにゃんに「安心して大丈夫だよ」と伝えるために、次のような行動を試してみてください。
- ゆっくりまばたき(にゃんこ🐈に特に有効!)
- 大きな声を避け、落ち着いたトーンで話す
- 距離を詰めず、ゆっくり横から近づく
- 無理に見つめず、自然に視線を外す
これらの行動は、わんにゃんにとって“安心できる人”としてのメッセージになります。
小さなしぐさに、心の声が込められている
わんこ🐕やにゃんこ🐈は、言葉ではなくしぐさで気持ちを伝えています。
カーミングシグナルに気づくということは、彼らの「心の声」に耳を傾けることでもあります。
- 「いま、ちょっと不安だよ」
- 「落ち着きたいな」
- 「ケンカしたくないよ」
そんな優しいメッセージを見逃さないことで、
わんにゃんとの毎日が、もっとやさしく、もっと深くつながっていきます。
ぜひ今日から、小さなしぐさに込められた“サイン”を見つけてみてくださいね🐾
コメント